鍼灸治療ってどんなもの?
鍼灸治療は、古来中国大陸より発展した東洋医学の代表的な治療法の一つであり、現代まで二千年以上伝えられてきた、伝統的な治療法の一つです。
東洋医学の東洋は、「西洋」に対する「東洋」の意味で、現在の医学では、西洋医学が発展しています。しかし、東洋医学が二千年ものあいだ絶えず続いてきたのは、西洋医学だけでは完治しない様々な症状が、東洋医学の施術で改善することがあるためです。
その東洋医学の思想の中に、五行学説というものがあり、自然界のすべてのものは、木・火・土・金・水の5つの基本物質にわけられるという考え方です。
それを、人間の五臓(肝・心・脾・肺・腎)六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)にもあてはめ、治療に応用することが出来ます。この五臓六腑の働きは、気(エネルギー)・血(血液)・津液(リンパ液)のバランスを調節することであり、健康と密接に関わり合っています。
鍼灸治療は五臓六腑のツボに鍼やお灸を行なうことで、気の流れや、血や津液の作用を促し、身体が本来持つ自然治癒力を向上させます。それにより、体の不調や痛み、不快感を改善します。
安心
■鍼は約0.1~0.2mmと非常に細く、注射針のような痛みはありません。
■刺入後ズーンと重だるい感覚が得られることがありますが、「得気」と言い、好転反応の一つです。
■一本一本使い捨ての鍼を使用しているため、感染の恐れはありません。
鍼治療
鍼には、筋肉の張りを緩和し、血液やリンパ液の循環を改善することで痛みや炎症を抑える働きがあります。
例えば
体の冷えや疲労、ストレス、使いすぎなどから来る首肩のこり、腰痛、ぎっくり腰、寝違え、五十肩、スポーツなどによる肉離れ、捻挫などの外傷による痛みなど体の違和感や不調に対し、特定のツボに鍼を行なうことで、症状を軽減することができます。
更に鍼には、痛みや違和感を取るだけでなく、自律神経を整える作用もあり、ストレスなどの軽減にも役立ちます。
また、体のツボを刺激して、自然治癒力をあげる治療法のため、薬のような副作用もなく痛みや不調の予防法としても無理なく続けることができます。
鍼治療の流れ
① 問診
いつどのようにして、症状が現れたのかや運動時・安静時の痛み・しびれ・不快感の原因を探し、具体的な治療法を判断します。
② 選穴
症状の出ている箇所の反応点やツボ、手足末端にある経絡上のツボを探り、治療効果の高い箇所を選びます。
③ 施術
選んだツボに鍼施術を行ない、症状の緩和をはかります。
痛みの原因
急性的な痛み
不適切な姿勢や外邪(症状の原因[風、寒、湿など])が経絡上に入り込むことで気血の流れが悪くなり筋が緊張して起こります。
慢性的な痛み
使いすぎや気虚(エネルギー不足)、血虚(血液の不足)によって気血の流れが少なくなったり、気滞(エネルギーの滞り)や血お(血液の滞り)で気血の流れが悪くなったりすることによって起こります。
外傷による痛み
スポーツや事故などによる衝撃での捻挫や打撲、挫傷によって起こります。
こんな症状の方にもおすすめ
筋収縮性頭痛 片頭痛 眼精疲労 鼻づまり めまい 耳鳴り・難聴 咳 習慣性便秘 過敏性腸症候群 月経異常 高血圧 低血圧 不眠鍼灸治療は肩こり・首のこり・腰痛・ぎっくり腰・寝違え・五十肩・肉離れなどの痛み、冷え・疲労・ストレスなどによる体の違和感や不調だけでなく様々な症状を緩和させる効果がございます。
筋収縮性頭痛
頭部、首部の筋緊張によるものです。
症状しめつけられるような、圧迫されるような痛みが特徴的です。
頭の後ろからてっぺんにかけて症状が出ることあります。
首や肩のこりを伴うことが多く、吐き気やめまいを伴うこともあります。
片頭痛
顔や頭皮の血管の拡張により頭痛が生じます。
症状一定のリズムで繰り返される頭痛が特徴的で片側で起こることが多いです。
疲労やストレスにより引き起こされます。
充分に睡眠をとると楽になることがあります。
吐き気や肩こり、閃輝暗点(ふとしたときに突然視野の中にギザギザ・キラキラとした光の波ができ、次第に広がって暗くなり見えなくなるという現象)などの症状が見られることもあります。
自律神経などを調節し、血の流れを安定させ、頭痛に改善及び予防をします。
血管上の痛みのある点やツボに鍼やお灸を行います。
眼精疲労
携帯や本を近くで見ることや、長時間パソコン作業による、目の疲労から眼精疲労が起こります。
症状疲れると物がぼやけてみえ、近距離で物が見えづらくなることがあります。
また、目の痛みや前頭部の圧迫感を生じ、ひどくなると吐き気や嘔吐を起こすこともあります。
鼻づまり
アレルギーによるものや自律神経の乱れにより起こります。
症状繰り返しのくしゃみ、多量の鼻汁、鼻づまりがあります。
アレルギー性の場合、鼻水が数時間続き、鼻のかゆみやくしゃみが起こり、鼻水や鼻づまりが起こります。
めまい
耳の奥の内耳という部分にある、体の姿勢を保つ器官が何らかの異常を起こすものです。
症状ふらふらする感覚や目の前が急に暗くなり、肩こり、頭痛、高血圧、眼精疲労、更年期障害などを伴います。
治療方針耳鳴り・難聴
耳の中の組織に異常が生じていると考えられるが、原因ははっきりとしていません。
症状聞こえにくくはなく、耳鳴りの症状のみであることが多く、耳鳴りの表現は「キーン」「ジーン」となる方が多いです。
頚や肩のこり、後頭部の重だるさがあることもあります。
身体の疲れ、睡眠不足により耳鳴りが悪化することもありますが、ゆっくり休むことによって改善することもあります。
咳
のどの炎症が刺激となり咳がでます。
症状寒気や発熱、全身のだるさとともに、くしゃみ、鼻づまりなどの症状で始まり、次第にのどの違和感や咳が出てきます。
ときに、食欲不振や嘔吐などの症状が見られることもあります。
習慣性便秘
大腸の動きが悪くなることにより便秘となります。
症状腹痛はないが便意が起こりにくいことが多いです。
長期にわたり持続することがあり、下痢は伴いません。
ストレスとの関係は少ないとされています。
過敏性腸症候群
腸の運動が激しくなる事により引き起こされます。ストレスと関係が深いとされています。
症状便秘、下痢を交互に繰り返します。
腹痛やお腹の張りなどの症状を伴うことが多いです。
月経異常(月経前緊張症、月経困難症)
月経前緊張症はホルモンバランスの異常が関係と考えられています。月経困難症の痛みは子宮収縮によって起こると考えられています。
症状月経前緊張症では乳房の腫れ、吐き気、お腹が張る、頭痛、めまい、いらいらなどいろいろな症状が現れます。
月経困難症は、激しい腹痛が背中や足に広がり、胸やけや吐き気、イライラなどを伴うこともあります。
これらの症状は月経開始の数時間前から開始時に始まり、数時間続くこともあります。
高血圧
遺伝的なもの、精神的なもの、食事によるものなど様々な要因が考えられるが、原因は不明です。
症状血圧測定による高血圧以外、何も症状を訴えない場合もあれば、肩こりや不眠、息切れなどを訴える場合もあります。
治療方針低血圧
原因は不明とされています。
症状血圧が低い以外に何の症状もないものから、お身体のだるさ、肩こり、立ちくらみ、腹痛、食欲不振、便秘などいろいろな症状がみられる場合もあります。
治療方針不眠
ストレスや生活習慣の乱れなどによって正常な睡眠が妨げられたり、睡眠リズムがくずれたりするものです。原因がなくなれば改善される場合が多いです。
症状夜寝つきが悪い、眠りを継続できない、朝早く目が覚める、眠りが浅く十分眠った感じがしないなどの症状が続き、日中の眠気、注意力の散漫、疲れやすいなどの体調不良を引き起こします。
治療方針自律神経を整えるため、鍼やお灸を行います。
パルス治療について
鍼に電気を流すことにより、筋緊張の緩和や血流改善をおこなったり、神経痛を軽減したりします。
料金のご案内
鍼灸治療料金
1箇所:¥2,500(税込)
2箇所:¥3,500(税込)
全身:¥4,500(税込)
利用頻度の目安
週1回程度のペースでご利用いただくと効果的です。
アクセス
福岡県福岡市中央区小笹3丁目7番5号
■交通機関
西鉄バス「小笹バス停」徒歩1分
■目印
小笹四つ角を桧原(長尾)方面に300m、マルキョウの並び、大きな当整骨院「専用駐車場」隣